イカの街、函館から

季節外れの雪が昨日,今日と降っている。

北海道の今頃の雪は観測史上でも珍しいとの事だが、我が家のチューリップも雪に覆われ無事に咲いてくれるのか心配だ。

函館と言えばイカの町、イカの町と言えば函館と言われて久しいが、今も言われているのだろうか。

函館のスルメイカは刺身、寿司、イカソーメンなどが美味しく、特に一夜干しの焼き物は特別だ。

私も、私の愛する愚妻も、半透明でコリコリした食感がたまらないイカソーメンと一夜干しは大の好物で、東京在住時もスーパーなどで売っていると、即、買って楽しみに食べたものだ。

函館を訪れる観光客も、多くはイカを始め海産物が楽しみで一番に訪れるのは全国的に有名な函館朝市だ。

規模も大きく約250店舗の毛ガニや鮭などの海の幸が購入出来る海産物店や、海鮮丼やマグロ丼が食べられる飲食店の他、イカ釣り体験もできる函館有数の観光地だ。

私は函館に来て、愛する愚妻の薦めで真っ先に行ったのは函館駅近くの自由市場だ。

自由市場は鮮魚店や塩干店、飲食店など39店舗が営業していて、函館朝市に比べると1/6~1/7くらいの規模ながら地元民に愛され、その日上がった生きのいい海産物を販売している。

当然スルメイカを購入したが、その場で刺身用に捌いてくれて美味だった思い出が有る。

それ以来、我が家のイカの購入は自由市場ばかりで顔なじみになった店も有る。

函館のスルメイカの漁獲は、年々減り続けていた物の2019年に続いて2020年度の取扱量が過去最低を記録した。

スルメイカは東シナ海界隈で産卵し、新潟沖の大和堆から函館方面、大間のマグロで有名な津軽海峡まで餌を求めて北上する。

この辺りは函館の漁師さんの格好の漁場だが、温暖化の影響と大和堆辺りで多くの外国の大型船が根こそぎ取っていく事で漁獲は年々減っているらしい。

そのため、津軽海峡に北上するスルメイカの数が激減し不漁に成ってしまっているのだ。

大和堆は日本の排他的経済水域(EEZ)内で、日本にとっては欠かせない漁場だが、外国船の乱獲によって函館方面まで来ることが少なくなっている。

イカばかりではなく、サンマ、鮭の漁獲量も減っていて、今や、イカ、サンマ、鮭、などは高級魚に成っている。

イカは世界で年間、約310万トンの漁獲で、そのうち日本が約100万トンを消費している。

世界一の消費国だが、近年の若者を中心とする魚離れが深刻で、イカばかりではなく海産物から肉食へとシフトしている。

海産物の中でも鮭やマグロは回転すしの人気商品で依然食べられているが、一次は国内でも一番に食べられていたイカは見る影もない。

日本はイカの他にタコも世界一の消費国だ。

タコ焼き店が全国に有る様に、イカ焼きとかイカステーキとか何らかの美味しく楽しい消費を喚起できるアイデアが有れば良いと思うのだが。

私も老年ながら色々考えるが、そもそも刺身やイカソーメンが好物のため、それ以外のアイデアが浮かばない。

函館がイカの街で有り続けるために、前回紹介した、イカ招き神社とか函館の若い人たちのイカの想いが通ずればいいのだが。